2019年5月8日から打者として復帰したエンゼルスの大谷翔平。5月21日のミネソタ・ツインズ戦の第4打席には、ボールが右手に直撃し、苦渋の表情を浮かべてベンチに引き下がる場面があったが、幸い大事には至らず、故障者リスト入りは免れた。
ところでこの故障者リスト、2018年までは「DL」と呼ばれていたが、2019年からは「IL」と名称を変更している。「DL」と「IL」は同じ故障者リストを表すものであり違いはないが、ここではそれぞれの詳細について解説していきたいと思う。
DLの意味とは？
2018年シーズンまで故障者リストは「DL」と呼ばれていた。DLは「Disabled List」の頭文字をとったもので、直訳するとプレーをすることができない選手のリストというような意味合いになる。
ただ「Disabled」には、身体的な障害を表す場合もあるため、けが人に対して使う単語としては適切ではないとの意見が、障害者の権利擁護団体から上がったため、2019年シーズンからは「IL」が使われるようになっている。
ILの意味とは？
「IL」は「Injured List」の略であり、直訳ではけが人のリストと、故障者リストに使う単語としては適切である。
なぜ最初から「IL」ではなく「DL」を使っていたのか、その経緯は不明であるが、前述の理由により2019年シーズンから故障者リストは「IL」と呼ばれるようになっている。
日本語に訳してしまえば同じ意味に思えるものでhも、実は英単語では違う意味になることがあるという例の一つである。
まとめ
故障者リストは2018年シーズンまでは「DL」と呼ばれていたが、2019年シーズンからは「IL」と呼ばれている。両者の意味に違いは無く、ともに故障者リストを表すものである。
エンゼルス大谷は復帰直後の試合で右手にボールが直撃するアクシデントがあったが、幸い大事には至らず「IL」入りは免れた。2019年シーズンは打者での出場に専念するものの、同時に投手復帰に向けたリハビリも行っていくので、けが無くシーズンを終了することを期待したい。
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